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先程、今期観ていたドラマの最終回が全て終わりました。サッサとまとめないと、もうすぐに7月からのドラマが始まってしまいます。相変わらず結構観ていますが、記憶と感想が鮮明なうちに今期の連ドラを振り返ってみたいと思います。 ◆作品賞◆ 【最優秀作品賞】 「わたしたちの教科書」 (フジテレビ系/木曜22時〜) ある中学校で発生した生徒・藍沢明日香(志田未来)の転落死亡事故を契機として、学校内のいじめや学級崩壊、教員や親の問題等、学校教育現場と家庭の見えない「根」の部分に鋭く迫った作品でした。題材ゆえのことですが、非常に重い内容のドラマでしたが、その分大変見応えのあるドラマでもありました。どの教師も、生徒も、親も、弁護士も、みんなそれぞれの主義主張・言い分があり、誰が正しくて誰が悪いのか決め付けることのできない、言い換えれば、人間誰でも良い側面と悪い側面がある、という現実を突き付けられた気がしました。例えば、雨木真澄副校長(風吹ジュン)は、いじめの存在を認識していながら、「いじめを認めると学校が壊れる」からと最後までいじめの存在を否定し続けました。いじめの存在を隠蔽した悪い副校長と非難されるべきところですが、ある意味では生徒のことをものすごく大切にしていたとも見て取れます。何が正しくて、何が正しくないのか、どれが正義なのか・・・、複雑で非常に難しい問題を教育現場と裁判の現場を通して問いかけているようでした。私達それぞれに存在する行動規範・・・それが、「わたしたちの教科書」というタイトルに集約されていたのだと僕は解釈しました。 【第2位】 「プロポーズ大作戦」 (フジテレビ系/月曜21時〜) 月9を見るのは「トップキャスター」以来約1年ぶりでした。過去にタイムスリップするという、ありえない(でも、時空の変化と考えると、ある意味不思議な)設定からのスタートでしたが、消しゴムを半分に切って貸してあげる、席替え、制服の第2ボタン等、代表的ともいえる学生時代の淡いトピックスが各回で取り上げられており、ときに切なく、ときにヤキモキしながら見ていました。個人的には、第4話の、野球服の第2ボタンが卒業証書を入れる筒に入っていたという回の話が、一番切なくもあり、微笑ましくもあり、感動しました。「ベタ」な感じもしましたが、このドラマではむしろそれが良かったのかもしれません。ただ、あの最終回は、あまりにも曖昧過ぎて納得いきませんでした。あの最終回さえハッキリとした形で終わっていれば、今期の第1位確定だったのですがね。第10話まで盛り上がっていたのが台無しとまでは言いませんが、テレビの前で「えぇーーーっ、これで終わり?」と思わず言ってしまった最終回でした。毎回すごく面白かったゆえ、余計残念な終わり方でした。 【第3位】 「夫婦道」 (TBS系/木曜21時〜) ありきたりな普通のホームドラマでしたが、そのドタバタが面白かったです。プロデューサー・柳井満、脚本・清水有生 をはじめ、出演者も武田鉄矢、高畑淳子、本仮屋ユイカ、山崎銀之丞(←また武田鉄矢の娘役に恋する、で、武田鉄矢は嫌がる・・・)、はたまた木野花(←民間校長!!)と、「3年B組金八先生」のスタッフ/キャスト陣がズラリ、あたかも坂本家のような雰囲気すらして、「金八」ファンにはたまらないドラマでした。 【第4位】 「生徒諸君!」 (テレビ朝日系/金曜21時〜) 原作のマンガは全く見たことがないのですが、何気に毎回結構楽しく見ていました。北城尚子(内山理名)が生徒から攻撃を受ける場面のサウンド等、若干「嫌われ松子の一生」を彷彿させるものがあったと思うのは僕だけでしょうか?。 【第5位】 「鬼嫁日記 いい湯だな」 (フジテレビ系/火曜22時〜) 正直、前作の方が面白かったと思うのですが・・・でも、毎回楽しく見ていました。ただ、専業主婦であることを不憫に思い、女性の地位向上に奔走する区議会議員・桜沢美咲(川島なお美)の登場など、鬼嫁である専業主婦像を違った側面から見たりするという観点は、鬼嫁像にまた違ったアクセントを与えており、ともすればマンネリ化しやすいパート2ものの中では斬新で良かったと思います。 【第6位】 「冗談じゃない!」 (TBS系/日曜21時〜) 最初は結構面白いと思っていたのですが、回を追うにしたがってどうでもよいドラマになっていました。切っても良かったのですが、何だかんだで最後まで(相当いい加減にですが)観ていました。ただ、面白い面白くないは別にして、日曜劇場の路線としては悪くないなと思いました。 ◇各賞の受賞◇ 【主演男優賞】 山下智久(岩瀬健・役) (「プロポーズ大作戦」フジテレビ系) 吉田礼(長澤まさみ)を一途に思ってはいるものの、その性格と幼馴染みという関係ゆえになかなか告白できない不器用さが、観ている側を余計ヤキモキさせるほど、よく表れていたと思います。 【主演女優賞】 菅野美穂(積木珠子・役) (「わたしたちの教科書」フジテレビ系) ある意味では正義感に満ちた弁護士でもあるのですが、一方、死亡した義理の娘・藍沢明日香には昔全く愛情を注いでいなくて施設に入れてしまった過去もあり・・・と、異なる主人公の側面がそれぞれうまく表れていたと思います。メガネをかけた弁護士の姿もカッコ良かったですね。 【助演男優賞】 佐藤二朗(熊沢茂市・役) (「わたしたちの教科書」フジテレビ系) 第9話の最後に、法廷で、学校内でのいじめの存在を涙ながらに認め、それを黙っていたことを謝罪するシーンが、非常に鬼気迫るものがあり、大変印象に残っています。 【助演女優賞】 風吹ジュン(雨木真澄・役) (「わたしたちの教科書」フジテレビ系) 先程も書いた、いじめの存在を否定し続けたことに加え、更には家庭にも難しい事情を抱えており、ある意味では積木珠子以上に複雑な役柄であったと思います。ある意味悪役でありながら、そういった事情ゆえそこまでに悪く思えず、同情の余地すらある・・・そんな姿が印象的でした。 【主題歌賞】 BONNIE PINK「Water Me」 (「わたしたちの教科書」フジテレビ系) ドラマの奥深さをそのまま包み込むような壮大なスケール感の曲で、大変良い曲でした。詩も、上手く表現できないのですが、ときに過ちを犯してしまうこともある人間に癒しを与えてくれるような(=Water Me)内容で、ドラマのテーマにすごくマッチしていたと思いました。その他、桑田佳祐「明日晴れるかな」(「プロポーズ大作戦」主題歌)、海援隊「早春譜」(「夫婦道」主題歌)も良い曲でした。 【タイトルバック賞】 「わたしたちの教科書」 フジテレビ系 廃墟と化した学校の中を生徒達が走ってゆくシーンなど、様々な現実を突き付けられている学校を題材としたドラマって感じがして、主題歌とも相まって大変良かったと思います。 【脚本賞】 坂元裕二 (「わたしたちの教科書」フジテレビ系) 非常に複雑で難しく奥深いテーマの作品でしたが、毎回最後まで飽きることのなく、ときにサプライズも仕掛けられているストーリーでした。 【キャスティング賞】 「プロポーズ大作戦」 フジテレビ系 山下智久と長澤まさみをはじめとして、まさに旬の人達が出演していました。その他、脇役陣もなかなか豪華であったと思います。 【特別賞】 「プロポーズ大作戦」に仕掛けられた様々な小ネタ (「プロポーズ大作戦」 フジテレビ系) 「プロポーズ大作戦」では、過去にタイムスリップした時に、その時々のネタ(音楽や携帯電話、流行語等々)がふんだんに散りばめられており、大変懐かしい思いすらしました。また、主演の2人の過去のドラマの出演作品から拝借したと思われるようなネタもいくつかありました。例えば、第1話で野球の試合のシーンでの対戦相手が「瀧山」高校(←山下・長澤出演の「ドラゴン桜」は龍山高校)だったり、「シロサギ?」というセリフ(←山下出演の「クロサギ」から)があったり、第6話で礼が校門で待ち伏せするシーンに映った「小金井市立泉澤中学校」という中学校名(←長澤出演の「セーラー服と機関銃」での星「泉」と、長「澤」をかけたものと思われる)だったり(しかも全部他局TBSの作品からですね)。そんな小ネタを見つけてあれこれ推測するのも面白いものです。 ◆講評◆ 今期は、とにかく「わたしたちの教科書」と「プロポーズ大作戦」、遅れて「夫婦道」という展開で、この3つのドラマが大変良かったです。「プロポーズ大作戦」のあの終わり方さえなければ・・・って思いばかりが残ってしまいますが(mixiのコミュニティでも、あの終わり方には批判的な声が多かったです)、続編(スペシャル)に向けての含みを残したって説もあるようです。だったら何のための最終回なんだよ、とも思いますが(終わってしまったことをブツブツ言ってもしょうがないのでもうやめますが)。ちなみに、この3つは、いずれもオリジナル作品(映画やマンガ等の原作ものでない)でした。ただ今期は、全体を見渡しても、オリジナル作品が(ここ最近の中では)結構多く、これは良い傾向だと思いました。 連ドラ全体を見てみると、やはり4-6月期は視聴率は振るいませんね。20%超えは、「プロポーズ大作戦」の最終回だけでしたからね。やはりこれは、作品というよりは時期の問題なのでしょう。一方、「孤独の賭け 〜愛しき人よ〜」や「特急田中3号」とか酷い視聴率でしたね。特に「孤独の賭け 〜愛しき人よ〜」なんて、毎回視聴率が下がり続けて、ついに最終回は4.5%って・・・。ま、僕はどちらも第1話の10分ももたずに切ってしまったわけですが。よく打ち切りにならなかったなって思いましたよ。 ところで今期は、3年B組金八先生(第6・7シリーズ)関係者(教師陣は「夫婦道」、主要生徒陣は「プロポーズ大作戦」〔濱田学〕、「わたしたちの教科書」〔冨浦智嗣〕)の出演が多く、金八ファンには大変喜ばしいクールだったのではないでしょうか。 また、学園/教育ドラマにおいて、主演級(主演または主演レベルを務めたことのある)女優が、カギを握る生徒役を演じた(「わたしたちの教科書」の志田未来、「生徒諸君!」の堀北真希)ということも、(通常なら生徒役を演じた後主演級に登りつめるパターンが多かっただけに)特筆しておきたいと思います。 |
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